お知らせ

『感謝』

私は大学卒業するまで祖母と二人で実家の別棟で寝ていました。


友人と深夜までとりとめのない話をしたり、読書をしたり、眼が悪く口数が少ない大正9年生まれの祖母はいつも、私に「今日生きられた幸せ、感謝を寝る前に祈りなさい」「幾つになっても両の手を一日一回は合わせなさい」と教えてくれました。


どんな境遇にあろうとも愚痴や不平不満を漏らさず、生かされていることに感謝する。


当たり前の幸せを感じる心を養うことで人生を豊かで潤いのある素晴らしいものに出来るんだよ。


そんなことを祖母は教えてくれたのかも知れません。


畦道の草を刈りながら、風になびく秋桜をみてふと祖母のことを思い出しました。