お知らせ

『グッドルーザー(よき敗者)』

 潔く負けを認め、相手の勝利に敬意を払い、試合に関わる人達に感謝することや人のことを「グッドルーザー」といいます。


 先月末からの体調不良により、今夏は約2週間の入院を余儀なくされました。


 入院時、ベッド上での毎日の楽しみは、夏の高校野球を観ることでした。


 熱戦につぐ熱戦。勝負ごと故に、勝ち負けがあるのは仕方のないことですが、最後の打者がアウトになった時の姿に毎試合胸が熱くなりました。


 とりわけ、仙台育英と沖縄水産の手に汗握る試合は、仙台育英のエースが最後の打席で涙しながら打席に立っている姿はこちらまで泣きそうになりました。


 試合終了。


 両チームが整列し互いの健闘を讃えあった後、敗者が甲子園の土を持ち帰った後、勝者の後、グラウンドを後にするのが常なのに、敗者の仙台育英の監督以下選手は、勝者の前にグラウンド退場口で、勝者の沖縄水産の選手一人ひとりに手を差し伸べ、激励していたのです。


 『敗者が勝者にエールを贈ることの意味』


 その爽やかな涙と笑顔、所作に「侍の矜持」を彷彿とさせました。


 私はラグビーに関わって長くなりますが、試合後は勝者敗者の区別なく健闘を讃え合うラガーの『ノーサイド精神』が大好きです。


 仙台育英須江監督と選手達に改めて、「グッドルーザー」の真のあり方を教えていただいた夏でした。