お知らせ

『五風十雨』

 酷暑の候。

 今年もいつものように暑い夏がきました。

 早朝、テレビ体操を終えて庭の草ひきをし草花にじょうろで水やりをします。

 朝日が照りつけ地面の温度があがってくる時間帯ともなると、流石の暑さからか蟻の姿も見られなくなります。

 新型コロナウイルス感染の第五波が迫り新規感染者が滋賀県でもここ数日急増しています。

 テレビニュースの画面では、オリンピックの金メダル獲得に歓喜の表情を浮かべる選手の姿が報道された直後、飲食店主がコロナ禍による経営危機、店の存続が厳しい胸の内を苦渋の表情で話されています。

 同じ国で、今おこっているとは思えないこうした日常。

 日々のびている稲穂の緑を横目に、連日監査業務のため、県庁や県の地方行政機関・県有施設に向かいながらこの国の今おかれているあり様を考える日々が続きます。

 

 一昨日、幼馴染が亡くなりました。

 子どもの頃から中学卒業まで共にヤンチャをしてきましたが、高校は別々になり、それ以降は年に一度、夏か年末のいずれかに開催される地元の同級会で顔をあわすのみでしたが、昨夏はコロナの影響で楽しみにしていた会も中止となり二年間一度も顔を見ることはありませんでした。

 大人になっても少年の様にヤンチャな言動を繰り返していた純朴で情にもろい彼と棺の中で再会することになるとは夢にも思いませんでした。

 -合掌-

 

 五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降るとその年の田畑は豊作になる譬えから、気候が穏やかで世の中が平穏無事であることを『五風十雨(ごふう じゅうう)』と先人は言い伝えてきました。

 あたりまえがあたりまえであるように、平々凡々であることがありがたいと思える日々が続くように、非常時にいかに考動(かんがえうごくこと)するべきか。

 先祖の墓所を清めながら、墓前に気づきを確かめる朝です。(拝)