お知らせ

『熊(くま)』

自宅周辺にある梅や枇杷、柘榴、柿の木が、今年は殆ど実をならさないまま落葉の時期となりました。


いつもなら野鳥がこれらの実を啄みにくるのを防ぐための網をかけることもなく年末を迎えていますが、反対に今年夏からの近所の一大話題となったのは『熊』出没でした。


「ツキノワグマを見かけた」「5匹いる」「親子で歩いてた」等々の噂がうわさを呼び、栗東市南部は熊の生息地だと今も近所では散歩や外出まで自粛されている市民さんもおられます。


本来、熊は非常に臆病な動物で人間が近づけば勝手に逃げていく筈なのですが、木の実などの山の熊の食べ物数や熊自体の個体数が1990年代以降変わり、平成生まれの熊の生息地に人間が、登山やキャンプ等のアウトドアブームで徐々に入り、令和生まれの、いわゆる「アーバン熊」が逆に人間の生活圏内に平然と入ってくる様になってきたといわれています。


熊と人とのテリトリーが混ざり合ってしまい、これまで熊がいる筈のなかった場所にまで出没する様になったと有識者や行政は頭を悩ませています。


加えて、個体数も近年増え続けているとの調査結果まで出ています。


先日まで騒がれた栗東での熊騒動ですが、冬眠期に入る晩秋期の今こそ春までに自助、公助、共助を一つに熊に対しての実情認識を新たにし、危機意識を高め、対策を本気で考える必要性を感じています。