
お知らせ
『有機農業』
昨朝は柚子採りに没頭しました。
この時期になると霜がおりて果実が駄目になるため友人と梯子をかけて川中に入っての大仕事。
90歳になった父のここ数年の楽しみは長女夫婦と無農薬畑を耕し、季節の野菜を収穫することみたいです。
鍋料理が美味しいこの時期は、大根や蕪、白菜に葱などが食卓に並び、柚子ポン酢で水だきをいただくと、心底豊かな気持ちになるのです。
国が2014年に定めた「有機農業の推進に関する基本的な方針」では2018年までに有機農業実施の農地比率を全体の1%にするはずでしたが、2021年現在で半分0.5%程度でした。
その後、2050年までに25%に新たな目標設定をされましたが、国民の有機農業への意識は今も低いままの様な気がしてなりません。
地勢や気候などの自然条件、生産者と流通•消費者との連携不足、市民と行政の対話、口に入れるものの安全•安心の意識、次世代や環境への実質的配慮など、日本の有機農業に対する遅れは枚挙にいとまがありませんが、これだけお米や野菜価格の高騰が続き、生活に支障をきたしている昨今、給食をはじめ、「有機農業で食生活や日常生活(日々の暮らし)がどれだけ変わるか」を田畑の現場からもっと知ってもらう必要性があり、その為の仕組みづくりに議会や行政がど真剣に関与しなければならないと思う昨今です。
「あっ。いたた!!」考え事をしながら柚子採りしたら、枝棘が刺さってしまいました(微笑)。