お知らせ

『取り乱さない心とは』

年度のうつり変わる年度末は出会いと別れの時期。


人事異動や退職、卒業等々、人生には自らが思いもよらないことが多くおこるものだということは60年余生きてきて実感している筈なのに、ついつい愚痴の一つも出るのも人情なのかも知れません。


そんな時、私は先祖が武士だったことも手伝ってか、中学生のころから幕末の志士の遺訓や武士道を祖父から学んできました。


私の好きな一節に「武士道は一方において不平不満をいわない忍耐と不屈の精神を養い、他方においては、他者の楽しみや平穏を損なわないために、自分の苦しみやかなしみを外面に表さない」という礼を重んじる必要を説きました。


また、薩摩の西郷隆盛の私の大好きな遺訓に「人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽くして人を咎めず、我が誠に足らざるを尋ぬべし」があります。


最後の最後まで心取り乱さず生きたいと思いつつも、時に自我が強くなったり、不満顔になったりすることもあります。


「喜怒哀楽を表さず、自ら品格の形成や常に笑顔でいられる様、今より強く優しくありたい」。


春の山菜料理をしながらふとそんなことを考えています。