お知らせ

『天真に任す候』

 先日、山中で遺体で発見された方の現場検視に立ち会いました。


 東日本大震災発災直後に、岩手県大船渡市や釜石市に入った時以来、人の命の儚さを目の当たりにし、15年ぶりに『死』について考えさせられました。


 良寛和尚は生前、『うちつけに 死なば死なずてながらへて かかるうきめを 見るがわびしき』と歌をしたためられ、『災難に遭う時節には災難に遭ふがよく候、死ぬ時節には死ぬがよく候、是はこれ災難をのがるる妙法にて候』と締めくくっておられました。


 災難にあう時はあい、死ぬ時は死ぬしかない。


 死を怖がったり、嘆いたり、諦めたりせず、妄想に逃げず、今のあるがままを受け入れて、その時その時出来ることに全力を傾け取り組むことの大切さを、今回も遺体を前にしながら私自身考えさせられました。


 今の現状に目を背けず、あるがままに受け止める境地で日夜、一日一日を丁寧にいきたい。


 出会いと別れの三月下旬、一期一会の大事さを考える季節です。


          拝