お知らせ

『ふるさとの原風景』

 栗東の中山間地「金勝(こんぜ)」に生まれ育った私は、小学生の頃、土曜日は昼から休みだったので、吉本新喜劇をみながら昼食を食べたらすぐリヤカーの荷台に乗せられ祖父と薪取りの手伝いのため金勝山を登りました。


 病弱だった私の体力をつけさせるための手だてだったのかも知れません。


 ある日、「こないだ発刊された白洲正子著「かくれ里」の本に金勝のことが書いてあるから中学生になったら読みなさい」と祖父から聴き、大学生になってから思い出して(私の祖父は私が高校三年時に既に亡くなった)気になって図書館でかりて読みました。


 筆者は全国の山深い集落や古刹、寺社仏閣を自ら訪ね歩き、「日本の美や日本人の精神」を掘り起こしました。


 なぜ故郷金勝を筆者は「かくれ里」と呼んだのか。


 朝鮮大陸文化、平城京づくりの礎となる石像の数々、湖国近江に残る日本の原風景を紀行文として残したかったのだと、成人して間もない私は読み終え実感しました。


 令和の世、改めて白洲正子さんが栗東金勝に来られたらどう言われるのか想像しながらこの地に代々残る原風景や本物の文化価値を次世代に引き継ぐ責任を感じています。