お知らせ

『河島英五氏』

 

 コロナ禍の最中ではありましたが先月、京都での公務会合後、どうしても立ち寄りたい展覧会があり、京都市中京区にある京都文化博物館へと足を運びました。

 『酒と泪と男と女』や『野風僧』など昭和の名曲を数多く残し、短くも人生を疾風のように濃く熱く駆け抜けた『河島英五展』をどうしても見たかったからです。

 議員になってからは、ほとんど行ってませんがカラオケでの、私の十八番(おはこ)は『時代おくれ』。

 自由人的な風貌。

 派手なテレビ出演より、曲づくりのために日本はもちろん世界中を放浪し、請われればどんな小さな場所ででもコンサート・ライブをする。

 バイク旅や円空をはじめ古い仏像、寺社仏閣が大好きなところにも同感し、若いころから矢沢永吉さんと二人、若輩者の私の憧れのミュージシャンでもありました。

 その人柄に一目触れようとコロナ禍、平日にも関わらず多くの人が会場で真剣に展示された一品一品を凝視されていました。

 娘のあみるさんが、「どうしても父の展覧会をこの国民の生活が厳しい時期にしたかった」とおっしゃる様に、来場された方々は皆、一様に出口で静かに微笑みながら会場を後にされていたのが印象的でした。

 入口すぐに飾られていた『生きてりゃいいさ』の歌詞。

-喜びも悲しみも 立ち止まりはしない めぐりめぐっていくのさ 生きてりゃいいさ -

 日本全国すべての市町村をまわったのではないかといわれる位、生前、活動的で人間が大好きだった故人。

 若くしてお亡くなりになった英五さんは、歌詞で今、コロナに負けんなよ。

 なにより自らの命を大切にせよ。

 『喜怒哀楽』いろんなことがあるけれど、生きてりゃ大丈夫。

 生きていることが何より大事だよ。

 そんなことを私たちにそっと語りかけてくださっている様に感じ目頭が熱くなってしまいました。