お知らせ

『さよならと言える日が』

 県内の新型コロナウイルス感染者数が昨日(6月12日)現在で5398人となりました。

うち、医療従事者の皆さんの懸命の治療虚しくお亡くなりになった方は83人。

 実に感染された方の1,53%に及びます。

 「えっ。いつお亡くなりになったの」

 「なんで?先日拝見した時はあれ程お元気だったのに」

 感染の波が滋賀県内に来てからは、それまで連日のように知らせを受けお悔みに行っていたお通夜や葬儀

のお別れの場にも行く機会が減り、知らせを受け後日ご自宅を訪問する機会が多くなりました(それでも以前ほどではありませんが)。

 ひとと人とが生きていく中でのつながりからくる大切な『別れの機会』さえも切ることを余儀なくされた

『新型コロナ感染症』。

 議員にならせていただいて久しくなりますが、「人が生きる」といういとなみを繰り返す中で、別離ほど、切なく苦しいものはなく、しかしお亡くなりになった方の尊厳に直にふれられ、故人の人生の背景や人となりをこれほど垣間見える機会はありません。。

 愛する家族はもちろんのこと、別離が私たちに与える哀しみは言葉ではたとえようもありません。

 いつの日かコロナでお亡くなりになり最後の「さようなら」さえも言えなかった残された方々の哀しみの記憶や淵が『時間という薬』で癒され和らげられるよう願わんばかりです。

 きっとコロナにかかられた方や、身近な人との別離を経験した人にしか見えない風景があると思います。

 齢(よわい)五十半ばとなり、同じ境遇や立場を体験した人にしかわからないこと。

 そうした経験を与え与えられる中での感情や人とふれあうことの大切さを少しだけ理解できるようになったきがします(まだまだ甘いですが・・・)。

 今週は少々湿っぽい投稿となってしまいました。

 多くの身近な方々に見守られながら「さようなら」としっかりいえる日が来るまで、

 コロナの時代が懐かしく思い出される時代がくる日まで、一日一時をいつくしみつつ感染症でお亡くなりになった方々に心を寄せながら、自分を叱咤し今日も大切に前向きに生きたいと思います。