お知らせ

『リスクとつきあう』

 湖国滋賀も今月から『緊急事態宣言』が解除されました。

 今週末は爽やかな晴天とあいまって長期間、新型コロナウイルス感染自粛の生活を余儀なくされてきました県内外の方々が滋賀に来られ、一気に大型商業施設や琵琶湖周辺の幹線道路は人や車で溢れています。

 「また、これだけ一気に人の流れが激しくなると『第六波』が来るのでは・・・!?」と心配されている県民も多いのではないでしょうか。

 『リスク』を気にしながら過ごす日々が続いて一年八カ月。

 リスクマネジメント。リスクアセスメント。ハイリスクハイリターン等々。

 『リスク』とは本来、何なのでしょうか?

 生きていくうえで何をするにもリスクは伴うものです。

 必要以上のリスクを想定しすぎ、「避けたい」「無くしたい」の思いが強すぎると何事も進みません。

でも、心のどこかに「もしも?」の心持ちがないといけないことも人は知っています。

 『猿も木から落ちる』。

 歴史上、生態上、人類はそんなことは百も承知しているのです。

 コロナ禍が長期化しすぎる中、私たちは『リスク』をはき違えてはいないか。

 もう一段上に行くための『リスク』。未来に向けて挑むべき『リスク』。目的達成のためには覚悟の上で受けて立たねばならない『リスク』。

 『リスク』にもポジティブなものがあることを私たちは忘れてはなりません。

『リスク』がそばにあることをわかっていても、慎重さがすぎるあまり解決や決断が遅れることがあることも一方で知るべきなのです

 時代変容に対応し、次の時代発展のため『リスク』を飲み込めるだけの胆力を養える自身でありたいと思います。

 今こそ足元を見ながら、変容し、生成し、日々成長発展する『世の常』を直視し、皆で力あわせコロナという『リスク』に立ち向かっていこうではありませんか。

 『リスク』のための『リスク』に委縮することなく、人によって千差万別の『リスク』の捉え方の難しさを真摯に受け止めつつ、困難な状況に負けず前進する自らでありたいと願うこの頃です。(拝)