お知らせ
何もしないことをオランダ語では『ニクセン』と言うそうです。
日常の義務感や生産性から自らを解き放ち、無心になる時空間が毎日どれほどあるでしょうか。
とりわけ議員になってからは時間に追われることが多く、心得て何もしない時間をつくろうとしないと「ニクセン」は出来ないのかも知れません。
オランダ人は、「忙しくてもいつも幸せで、心身ともリラックスしつつ、現状に満足感を抱きながら毎日を送っているそうです。
OECD諸国でオランダは世界の「ワーク・ライフ・バランス国別ランキング」で世界首位にランキングされています。
また、国連の「国別・世界幸福度ランキング」や「国別・子どもの世界幸福度ランキング」でも5位に輝いています(いずれも2019年)。
いわゆる、国民が幸せを真に実感できる国としても世界でトップクラスの国なのです。
比して、我が国はいかがでしょうか。
先日、何十年ぶりかに数年前、火災を受け新しく復興した深秋の京都大原『寂光院』を訪ねました。
キラキラと光る里山の紅葉に癒され、産直の人気ランチに川面を見ながら舌鼓をうちました。
わずか数時間の滞在と散策でしたが、「ボーっと」もの想いに耽る時間が、これ程大切で心に栄養を注入してくれることを改めて実感しました。
コロナ禍が長期化し、ついついことのほか頑張りすぎる日本人。
ゆっくりと何もしないことが出来ない気質もあるのかも知れませんが、意識的にニクセンを生活の中に取り入れることで、心の安定が得られ、その後の集中力が増え、人にも優しく接することができるのではないでしょうか。
朝日に照らされる落葉樹を見ながらそんなことを考える朝でした。
冬の本格的な訪れになる模様です。
どうかお風邪など召せませぬ様に・・・。(拝)