お知らせ

『ソール・ライターの言霊』

 私の大好きなアメリカ シルべニア州ピッツバーグ生まれの写真家 ソール・ライターは生前、次の様な言葉を残しています。

 

 『成功者になれる人生か。 大事な人に出会える人生か。 私なら大事な人に出会える人生を選ぶ   人と心を寄せあえる人生を。』

 『本があるのは楽しかった。 絵を見るのも楽しかった。 誰かが一緒にいるのも楽しかった。 互いに大切に思う誰かが そういうことのほうが私には大事なことだ』

 

 伝説の写真家は今、起こっているロシア軍のウクライナ侵攻を見たらどう思うでしょうか。

 

 何の罪もない子ども達が父親と離れ、着の身着のままで昨日までの日常を奪われ、涙ながらに国境を越える姿にシャッターを切れるでしょうか。

 

 大事をまかせられる優れた為政者や権力者はまず、社会的に弱いもの、困っている人の『手を引いてあげ、背中を押してあげる』べきなのです。

 

 そのためにはまず、市井の民の声に謙虚に耳を傾けなければなりません。

 

 戦争の怖さ、恐ろしさ、悍ましさを知っている世代が社会の中核にいる間はいいのですが、実質的に戦争を知らない世代が政治や経済、社会の中心となった現在こそ、改めて『人命』の尊さ、何にも代えがたいものだと自省しなければならないのです。

 

 『人道』それることなく、各国首脳の『停戦協議』が一日も早く進むことを心から願わずにはおられない十二節気『啓蟄』の朝です。

 

 世界中の人達が気づかなくてはならないこと・・・。

 

 今朝も核や原子力破壊のニュースが流れています。

 

 このままでは、春になり虫や草木が土中から顔も出せない戦禍にまみれた国土が世界中の諸国で広がってしまうことを心配します。

 

 『私はシンプルに世界を見ている。 それは尽きせぬ人々の喜びのために・・・。』

 

 ソール・ライターが生前、見、感じたこの言霊を共に改めて嚙みしめたいと思います。(拝)